喫煙する男性の妻、肺腺がんのリスクが2倍
夫が家庭内でたばこを吸う女性は、そうでない女性に比べ、肺腺がんになり危険性が2倍以上に高まることが、厚生省の研究班の大規模調査でわかったそうです。
女性患者のうち、自分がたばこを吸わない人の約4割は、夫からの受動喫煙がなければがんにならなかった可能性があるそうです。
この調査は40~69歳のたばこを吸わない女性2万8000任を対象に、1990年代の初めから約13年間にわたって実施されました。そしてこの間に肺腺がんと診断された82人について、喫煙など夫の生活習慣との関係を調べたものです。
この結果、夫が煙草を吸わない女性に比べ、夫が現在も吸っているケースでは2倍、過去に吸っていた場合は1.5倍も肺腺がんになる確率が高かったそうです。夫が吸っているたばこの本数調査では、1日あたり20本未満の場合は1.7倍、それ以上の場合は2.2倍と、本数が多いほど危険性が高まることも判明。家庭内で夫が吸っていなくても、職場での受動喫煙だけで肺腺がんになる危険性が1.2倍高まることも判明しました。
受動喫煙と肺腺がんについて、数万人規模の女性を対象に追跡調査したのは国内で初めて。研究班の倉橋典絵・国立がんセンター研究員は「受動喫煙では、喫煙者がフィルターを通じてたばこの煙を吸い込むのとは違って、いったん空気に広がった煙を呼吸とともに肺の奥まで吸い込むため、肺腺がんになる可能性が上がるのではないか」と指摘しているそうです。
(2007年12月13日読売新聞より引用)
【肺腺がんとは?】
肺の奥で気管支が枝分かれしている「肺野」部に多く発生。国内で増えている肺がんの中でももっとも発生頻度が高く、女性の肺がんの7割以上、男性の4割を占める。がんが小さい段階では症状が出にくく、レントゲン撮影などの健診で見つかりやすい。
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